キャバ嬢とガールズバーのバーテンのお仕事には似かよった点もあれば違う点もあります。
「お客様が楽しめる会話や雰囲気作り」に関してはガールズバーでもキャバクラでも必要になりますが、営業の有無や同伴・アフターの有無など営業面に関しては大きな差があります。
ではここでキャバ嬢の主な仕事内容、特に営業面に関してチェックしてみましょう。
「楽しそうだな」と思えたら、キャバ嬢の素質があるかもしれません。
キャバクラにやって来るお客様は、やはりお店にいるキャバ嬢と楽しく会話するのを楽しみにしています。
でも中には「色っぽいキャバ嬢がいたらお尻を触りたい」「可愛いキャバ嬢を口説きたい」など、キャバ嬢にとって迷惑な希望や要望をもってお店にやって来る困ったお客様も。
けれどどんな希望をもった方でも、お客様に変わりはありません。楽しい会話、心地よい雰囲気を醸し出しリラックスして頂くのがキャバ嬢のお仕事です。
お客様が楽しく会話出来るように、会話のとっかかりには注意しています。お客様の外見を良くチェックして肌が良く焼けていれば「何かスポーツをされているんですか?」「外回りのお仕事ですか?」と声を掛けると「実は登山が好きで…」「友達とサッカーチームを作っていて、土日は練習している」など自分の事をサクッと話してくれます。
そうなるとこちらから声を掛けなくてもどんどん話が進み、場が盛り上がりますね。
お洒落なスーツを着ている、革靴が立派(良く磨きこまれている)、バッグが高級ブランドなど「ここは違う」と思える点があれば、すかさず褒めます。褒められると人間嬉しくなるもので、こだわりのお洒落アイテムやスーツの質、ブランドへのこだわりを一人でどんどん話してくれますね。
そうなると20分では尺が足りなくなるので「また会って話したいから、次は本指名するよ」とか「君を場内指名したい」となるわけです。
どんな会話を振るかはお客様の身なりや肌の色、髪形など外見を見ていると何となく分かってきます。
時々黒服が「あのお客様は上場企業の社長様で趣味はドライブ」など情報を教えてくれます。それを参考にしながら会話する事もありますね。
フリーのお客様の場合、メールアドレスや電話番号交換をして営業用のメールやLINEを入れるのもキャバ嬢の仕事です。
電話をするのはよほどの事で、普段の連絡手段はメールやLINEです。でもLINEは既読が付くので「メッセージ読んでくれたはずなのに、返事が3日も来ない」とお客様に気を揉ませる可能性もあるので、出来るだけメールにしています。
また電話も会社勤めの方は仕事中を避けるようにしています。
お昼休みや午後5時以降など、手が空いていそうな時しか掛けません。
奥さんや恋人のいる方の場合はメールやLINEにしています。お店のイベント前など集客したい時にメールを入れますが、それ以外でも日常的に近況を伝えたりメッセージを送り合うなどして営業をしておきます。
そうしていればいざお店へのお誘いメールも送りやすいですし、相手も違和感なく受け取ってくれますよ。
キャバクラでは、同伴やアフターと呼ばれる営業を行います。
同伴はお店が開店する前に主に馴染みのお客様と店外デートをして、お店が開店する時刻に合わせてお客様と一緒にお店に出勤する事を言います。
同伴はキャバ嬢が積極的にお客様をお店に招き入れる立派な営業活動。
お店の売り上げに貢献していると認められ営業成績としてカウントされます。
お店が開店する夜7~9時前後はまだお客様もまばらで、女の子が待機していてもお茶を挽いている状態です。
なので早い時間からお客様を連れて来てくれる女の子の存在はお店にとってかなり有難いのです。ではアフターはどういうものなのでしょうか?
アフターはお店が閉まった後にお客様と店外デートする事です。
同伴のように報奨金が付いたり営業成績にカウントされる事はなく、プライベートの時間もなくなるので嫌がる女の子もいます。
ただ店外デートをするとお客様との距離が縮まるのも確かなので、私は「このお客様とはお近づきになりたい、もっと親しくなりたい」と思える方だけ声を掛けるようにしています。